息苦しいモラハラ夫との生活
Mさんの夫は、外ではご機嫌で家では不機嫌になる、典型的なモラルハラスメントをする夫でした。
外では周りに気を使い、誰にでも親切で、誰からも好かれるような人。
しかし、家に帰るとその態度が一変。
Mさんと子どもたちに向けられるのは、冷たく厳しい言葉や理不尽な態度ばかりでした。
「なんでそんな言い方するの?」と尋ねると、「俺は正しいことを言っているだけだ」と取り合ってくれなかったそうです。
家の中は常に緊張感が張り詰めていて、夫の機嫌を損ねないように、Mさんは気を配り続ける日々を送っていたそうです。
それでも、時折訪れる家族の団らんを夢見て、何とか関係を保ち続けてきました。
「でも、それが私の勘違いだったって気づいた時には、もう遅かったのかもしれない」と、Mさんは苦笑いしていました。
「離婚してくれ」自室に引きこもる夫
ある日、突然「離婚してくれ」とモラハラ夫から言いだしたんです。そして、家にいるときは自室にこもるように。
Mさんは、夫のモラルハラスメントに耐えかね、離婚は考えていたものの、彼の方から言ってくるとは考えてもいませんでした。
理由は、「お前と一緒にいたくないから」。そして「おれの家に住ませてやってるんだから家賃を払え」とまで。
Mさんは、そこまで夫から嫌われているんだ、と感じてしまったのです。
ところがその後、夫は休日でも外出が増え、帰宅が遅くなる日が多くなりました。説明を求めると、必ずどこかしら言い訳が浮ついていて、次第に違和感は無視できないほどに大きくなっていきました。
Mさんは、「浮気していて、バレないうちにはやく離婚したいんだろう」と思うように。
でも、自分のことを嫌ってなのか、好きな人ができたからなのかが分からなくなっていたんです。
いろいろ悩んだ末、ついにMさんは探偵に浮気調査を依頼する決断をしました。
当社相談室でTさんは「もう、何が真実か知りたくて仕方がない」とおっしゃってました。Mさんの目から決意が垣間見えました。
調査結果、ご機嫌な夫の満面の笑み
調査の結果は”真っ黒クロ”。Mさんが心のどこかで「やっぱり」と思っていた結果でした。
しかし、目の前に突きつけられた事実は、Tさんの心を大きく揺さぶることに。浮気の証拠を目にした瞬間、深い悲しみと悔しさが込み上げてきました。
夫は浮気相手の女性と会話するときの満面の笑み、エスコートする様子は、Mさんにとって屈辱的なものだったからです。
家では不機嫌な夫が、家族ではなく女性のために尽くしているんですから、そに事実を知って何も感じない人はいないでしょう。
モラハラ夫が離婚したい理由がハッキリしました。
Mさんは今、離婚に向けての準備を進めています。
彼女は決して弱くはありません。むしろ、その長い年月を耐え、そして自分の意志で新たな一歩を踏み出そうとしている強さを感じ取れました。
「これから先、どうなるかはまだ分からないけど、とにかく子どもたちと自分のためにのびのび生きたいと思ったんです」と、最後にそう微笑むMさんの笑顔が、何よりも強く、美しく見えました。
本当はものすごくツラい状況だったのに、いつも元気にお話ししてくださったMさんには幸せになってほしいです。
調査中、辛抱してご協力いただきありがとうございました。
札幌中央興信所スタッフ一同
Mさんを陰ながら応援していきます!